そびぶろ

ヲタクの借金返済備忘録

はじめましてのお話。

そびです。

 

2022年の2月に任意整理を依頼し、同年8月末に全社和解。
支払いがスタートしてからもうすぐ一年が経とうとしています。
債務整理を決意した時は本当に後悔と絶望と不安しかなくて
それでも一歩踏み出せた自分の決意を忘れないために、任意整理を依頼したその日にTwitterで借金垢を作りました。
Twitterでフォローしてくださっている皆様はなんとなくご存じの内容とは思いますが、首が回らなくなるまで借金してしまった愚かな自分の備忘録と、任意整理してからどんな風に生活や自分自身が変わっていったかなど、ここに至るまでの経緯をつらつらと書いてみようと思います。

 

 

 

***

 

債務整理を決意するまで

 

2022年の2月に私は某法律事務所の扉を叩いたのですが、実はその一年前、すでに自分が詰んでいることに気付きつつも見てみぬふりをした現状がありました。

Yカード Rカード Jネットカードローン Sカード 地銀カードローン

当時既に5社で借金をしていて、毎月クレカ支払いしては復活したクレカの枠で生活するというギリギリの綱渡り状態。
クレカは絶対リボだけはしない!と過去の過ち(これは追々触れますね)で分かっていたものの
キャッシングは分割したくても一括かリボしか選択肢がありません。
その場しのぎで何とか月々の支払額を減らしたくて結局リボ払いを選択するしかなく、じわじわじわじわリボ地獄への道を進んでいたわけです。
当時で恐らく総額200万くらいの借金で、そこに利子も入ると私の収入では正直自力返済なんて無理な金額です。
数字に弱いそびさんの脳みそではもう何も見通しを立てられず、今月の支払い額とクレカ枠がどのくらい復活するかを博打を打っていたようなものでした。

よくある無料の借金減額シミュレーターで計算をして、毎月支払額がここまで下がればやっていけるかもしれないと妄想したり、銀行のおまとめローンを申し込んでみましたが上記の通り既に借り入れの数が多く、おまとめローンは通らず。
無料の債務整理の相談メールを送り、折り返しかかってきた電話で債務整理について色々相談してみたものの、債務整理をしたら「手元にあるクレカが使えなくなる」という現実を受け入れられずに結局見送りました。

目先にヲタ友達との旅行が控えていた為です。(愚の骨頂)

結局藁にもすがる思いで申し込んだMビットで約40万ほどのローンが通り、これで何とかなるなる!!
これからちゃんと返していけば良いんだし、ちょっとずつ生活立て直そう~♪


なーんて暢気に過ごした一年。
何とかなるはずがありません。


そもそも何故わたしがここまで借金膨らませたか。
別に特別な理由がある訳でも大きな出来事があった訳でも、詐欺にあった訳でも何でもない。
自分の収入に対してきちんと必要な生活費も把握していないまま、欲望のままにヲタ活を楽しんだ結果です。
家計簿もまともにつけていない、基本何でもかんでもクレカ支払いな生活をしていたので
生活費にいくら必要で、自分の収入で生活費そのものが足りているのかどうかすらも把握していない状況でした。
給料日が来てもすべてクレカ支払いにお金は消え、現金なんて手元に残らない。
生活していく中で、クレカ決済が出来ないような場面に遭遇する時が一番焦りました。

ヲタクの皆様ならわかって頂けると思いますが、ヲタ活はこちらの状況なんて待ってくれません。
お金がなかろうとスケジュールが合わなかろうと、推し達はどんどん素敵な作品を出してくれたりライブや舞台、イベントをしてくれたりグッズを出してくれたりしてきます。
界隈の違いはあれど、「全ステ当たり前」「全買い当たり前」など、ヲタクの変なバイアスってありますよね。
わたしもついつい周りのヲタ友につられて考えなしにお金を使っていた事もあります。
その時はとても満たされるんです。行ってよかったなぁ、買ってよかったなぁって。
それが本当に無理なく出来る経済力を持っていて、きちんとリアルの生活も出来ているのであれば何の問題も無いんです。
が、わたしのように「考えなし」「その場のノリ」で散財してしまうと、満たされた後に残るのは猛烈な後悔と借金だけです。

2021年の年末、合わせて6社からの借り入れ。
そのうちの2社は、クレカ返済するために借り入れたローンの成れの果てです。
有難くも12月にボーナスが入っても、1月末の支払いで全て消え去ります。
2月末の支払いの目途が立たない。
前述したとおり、おまとめローンなんて通らない。
もうお金なんてどこも貸してくれないし、借りてはいけない。

ここでようやくわたしは現実と向き合うため、腹をくくったのです。

 

 


②行動に移す

 

腹をくくったわたしは、一年前と同じくもう一度借金減額シミュレーターなるものをしました。
お金の計算も法律も、これからどうしたらいいのかも分からない。
家族にも友達にも相談なんて出来るわけない。
でも、どうにかしなきゃ、というただその気持ちだけは強くありました。
当時の具体的な記録は残ってないですが、「借金 債務整理 女性」とかで検索をしまくった記憶があります。とにかく女性が相談しやすい所を探そうとしていました。
結局わたしが辿り着いたのは、よくCMでも見かける法律事務所の相談予約のWEBページ。
やはり大手なので安心感もあるし、わたしの生息地域にある事務所の場所も調べて、足を運びやすいか、なども確認しました。
如何せん何も知識が無かったので、債務整理を依頼したらしばらくは弁護士さんの所へ定期的に通わなければならないのかもしれないと当時は思っていたからです。
基本的にめんどくさがりな性格なのですが、なりふり構ってられないのでどんなにめんどくさい書類手続きとかあっても、絶対に投げ出さないぞという覚悟だけはしました。
WEBでの仮予約をすると「この後担当事務員から電話をいれます」というメールが来ました。
すぐに電話が来て、まずはざっくりとした現状を聞かれます。
基本的な内容ですね。年収はいくらか、とかどこからいくら借り入れてるか、とか。
それから具体的な相談希望日が決定し、数日後に事務所へ足を運ぶ事となりました。

正直この時電話してきた男性の電話対応ではあまりいい印象は抱かなかったのですが、まずは足を運んで実際に弁護士さんに相談してみないと!という気持ちだけで行動しました。
とにかく今の自分の現状が何とかなるものなのか、どうしたらいいのか教えて欲しい。
行ってみてダメだったらまた違う所に相談すればいい。
そのくらい追い詰められていたし、何とかしたかったです。

後に借金垢を作って色んな人の体験談とかを見ていたら、コロナ禍だったのもあり電話やメールのやり取りだけで債務整理をされた方も一定数いて驚いたのを覚えています。
住んでる地域事情とかもあるしオンラインで色々解決出来るのは便利ですよね。
わたしは基本的に対面でのやりとりの方がやっぱり相手の反応とかコミュニケーションが取りやすいなぁと思う派です。

結論から言うと、わたしは事務所に足を運んでほんとに良かった。

相談日当日、既に手持ちのお金もギリギリの状態。
そのお金すらも、ギリギリのキャッシング枠から引き出した現金。
もう情けないです。
不安で不安で仕方なかったけれど意を決して事務所へ向かいました。
予約を取った時に電話をしてきたのは男性で、事務所を訪問した時も男性が対応してくれましたが、いざ本題を話すというタイミングから女性の事務員さんが来て、その方とずっとお話をしました。(最初の男性も途中までは同席してたけどいつのまにかいなくなってた)
もしかしたら、相談に来た人に合わせて対応する人間が男性がいいのか女性がいいのかを様子見していたのかな?とも思います。
同性の方が話しやすい人もいれば、あえて異性の方が話しやすい人もいますしね。
特にわたしは意識してませんでしたが、やっぱり女性の相談員さんだけになった時ホッとした記憶があります。
どうしてこうなってしまったのか、考えれば考える程情けないし恥ずかしいし。
今思い返せば事務所を訪問した時のわたし、半泣き状態の凄い顔してたと思います。
2月でまだまだ寒い時期。事務所の中は暖房が効いていたので厚着だったわたしは汗だくになりながら、現状とこれからどうしたらいいか分からない不安を吐き出しました。
そんなとりとめのないわたしの話を、女性事務員さんはとても親身に聞いてくれました。

債務整理には任意整理、個人再生、自己破産の3つがあります。
(違いは分かりやすく説明してくれているサイトなどが沢山あるので気になる方は調べてね)
どの方法で債務整理をしていくかは、その人の状況に合わせて弁護士さんが判断する事になります。
まずはわたしが抱えている借金の状況、毎月の収入、生活費、メインバンクの確認、家族構成やその状況確認など、とにかく具体的に聞かれました。
あくまでわたしの見解ですが、今後の生活をどうしたら立て直せるのかを一緒に考える為です。
具体的に話せば話すほどより明確な返済プランが見えてくると思うので、相談するなら隠し事せず全部正直に話をした方が今後にも繋がると思います。

わたしの場合、最低限の生活費を給料から引いた額で何とか返済していけそうだという目途が立ったため、弁護士先生が来て月々の返済額が5万円なるようにこれから各社へ交渉していきますという説明を受けました。
ものの10分くらいで弁護士先生のお話は終わり、また事務員さんと二人きりになってから具体的な内容の確認や任意整理の説明、契約書の記入が始まります。
6社中、一年前に契約したばかりのMビットと、メインバンクとして使っている地銀のカードローンは任意整理対象外となりました。
任意整理するとその情報は信用情報機関へと行くので、自力返済するところも支払いに滞りが無いようにすることが絶対条件です。
MビットやRカードはすぐに訴訟起こしてくるから気を付けてね!と事務員さんにも言われました。
後払い系も和解するまでは極力使わないで欲しいとも言われました。
キャリア決済なども気を付けてと。
とにかくもう二度と同じ過ちは犯したくない気持ちでいっぱいだったので、わたしはただただ頷くだけでしたし、ずっと事務員さんとやり取りする合間合間に後悔と自責の言葉を呟いていたのですが
「その気持ちがあれば絶対大丈夫ですよ」と優しい笑顔で言ってくれた事務員さんの言葉に本当に救われました。

 


③和解連絡が来るまでの約半年間

 

そんなこんなで、わたしの場合たまたま最初に足を運んだ事務所と相性が良かったので相談後、その日のうちにそのまま契約しました。
が、これから債務整理を考えていて相談に行こうと思っている方には、自分自身が納得し、少しでも前向きな気持ちになるまで、とことん行動する事をお勧めします。
切羽詰まったらなりふり構ってられないけど、だからこその早めの相談です。

わたしが事務所を訪問したのは2月12日。わたしの給料日は毎月25日。
事務員さんとは、2月に入る給料から3月の支払いをどうするかまでもみっちり相談しました。
如何せん今まですべての支払いをクレカで済ませてきた人間です。
任意整理を進めると決めて、よし、これから頑張るぞ!と意気込んでいても
事務員さんが目の前でカードにハサミを入れたのを見た時、本当に今後ちゃんと現金だけで生活していけるのだろうか、と不安にも弱気にもなりました。
3月には部屋の更新もあるし、ぶっちゃけ言うと推しのライブチケの支払いも控えてる。(おい)
それでも「いつ何の支払いがいくら必要」で「それが足りるのか」「足りない場合はどこをやりくりするのか」わたしはこの時、事務員さんが一緒にここまで突き詰めてくれたから、家計簿をつける、予算を決める、というごくごく当たり前な事をこの歳になってようやく出来るようになりました。
だって誰も手取り足取りで教えてくれなかったんだもの。


さて、契約書を書いてそのまま任意整理を進めてもらう事になってからの話に戻します。
さすがは大手、手引書なるガイドブックまでくれました。
諸々の手続きが終わった後、ガイドブックを見ながら事務員さんがこれからの流れ、確認事項を説明してくれました。

●債権者に受任通知が行くので今月からカードなどの支払いはしなくていいこと。
●支払い分がうっかり引き落とされないよう、給料が入ったらとりあえず一旦現金を引き出して手元に確保すること。
●進捗状況に関しては、専用サイトから都度確認が出来ること。
●重要な書類はそのまま自宅へ送っていいかの確認。
●書類はどんな場所からどういう名前で届くかということ。
●債権者には和解後から支払いがスタートするが、支払いの練習&いざという時の為のプール金を作るため、3月から毎月想定した金額の支払いが始まるということ。

そのくらいだったかな?
本当にやさしくて親切な事務員さんでした。頂いた名刺はお守り代わりに手帳に挟んでいます。
またこの事務員さんにお会い出来る時はあるのかなと思い、次はいつ事務所に来たらいいですかと聞いたら、和解するくらいの時期だから6月くらいかな~と言われたので、最終書類とか手続きがあるのかなと思ってたんですが結局債務整理を決意したあの日以来、わたしは事務所へ出向いていません。電話もかかってくることはありませんでした。
いつか事務員さんにお礼をもう一度いいたいなぁ。

事務所を出た時、少し世界が違って見えました。
本当に和解出来るのか、ちゃんとこれから現金生活をしていけるのか、不安も沢山あったけれど
心の底では少しホッとしていました。
そして、行動出来た自分が少しだけ誇らしかった。
借金まみれの現実から目を背けて背けて背けてきてやっと動き出せた事、今の自分の気持ちを忘れない様に、また同じ過ちを繰り返したり、逃げないようにとTwitterで借金垢を作り、今に至ります。
思いがけずそこには沢山の仲間がいて、先輩たちがいて、また同じように不安を抱えこれから歩み出そうとしている人たちがいました。

数日後にはクレカアプリの利用可能額が表示されなくなりました。
それは債権者に受任通知が届いた事を意味します。
当時もTwitterで呟きましたが、クレカが使えなくなっちゃった!!っていうより、使えなくしてくれてありがとう!!!の気持ちが強かった。
毎月入金しながら、専用サイトで進捗を確認する。
その間フォロワーさん達には沢山励ましてもらったり、節約術を教えてもらったりしながら不安を紛らわせてました。
一番早かった1社目が5月くらいに和解成立して、残り3社は8月に一気に和解しました。
同時期に任意整理していたフォロワーさんの方が早く和解したりしていたので、和解するまでの期間は個人差があるみたいです。


④収支の見直し

 

和解するまでの半年間はただただ不安との戦いだったので、ある意味修行の様でした。
でもとにかく焦らず、現金生活をきちんと送る事。
自分のお金の使い方を把握して、収支のバランスを見直す事と向き合いました。
毎月の給与と生活費の把握。
まず「家計簿をつける」ことが「あたりまえ」になるように習慣づける所からのスタートです。
この一年で家計簿をつける習慣はちゃんと身についたと思います。
それもこれも本当にフォロワーさん達のお陰です。
意識したのは

●チリツモは大きい
⇒正確な計算が出来る脳みそではないのに、何故か買い物中は暗算で「大体このくらいの金額だな~」ってガバガバな買い物の仕方をしていました。レジを通して予想よりはるかに超える金額に毎回驚くアホな自分……。
銀行の手数料も今まで全然気にしてませんでしたが、フォロワーさん達が手数料がかからない方法を色々と教えてくれたのですぐに取り入れました。

●お金を使う時は予算を決める
 ⇒特にヲタ活の時ですね。どうしても旅行中だとリミッターが外れて後先考えずにお金を使ってしまうので必要費とは別に自由費を設定しています。カツカツだとお金が足りるかどうかばかりに意識が行ってしまって楽しめないので、許容範囲で多く使ってもこのくらい!という予算を決めています。それより抑えられてたら自分偉い!やればできる!ってモチベにも繋がります。

●固定費をなるべく抑える
 ⇒わたしは家賃などは相場価格だったので、一番取り組みやすかったスマホを格安キャリアへと変更しました。これもフォロワーさん達の経験や助言を頂いて本当にありがたかったです。

●食費も抑える工夫をする
 ⇒好きな時に好きなものを好きなだけ食べられるのが独身一人暮らしの良い所でもあり落とし穴ですね。コンビニ弁当生活ばかりしていたらあっという間に食費も嵩みます。
フォロワーさん達はご存じだと思いますが、現時点で私の終着地点として、お水は水道水、お昼ご飯用におにぎりをストックして、コンビニでの買い食いをなるべく減らしています。

そうやって少しずつ少しずつ切り詰めると、ちゃんと給料内で一ヶ月の生活費は収まるようになりました。
有難くも数年前に比べれば収入も増えたし、本来きちんと家計管理しながら生活していれば今返済しているお金は貯金や趣味に回せたはずです。
独身、一人暮らし、ヲタクなわたしは日常ではそんなにお金を使う事は無いのですが、気を抜くと日々散財をする危険性は高いです。
ヲタクはイベントやコンサートのアナウンス、グッズ販売、CDや円盤などが出るときが一番の散財タイム。
でも結局日常生活でもチリツモで、ちょっと雑誌を買ってみたり、ちょっとグッズを買ってみたり、推しの概念だ!とよく分からない事を正当な理由にして雑貨やアクセを買ってみたり、欲望のままに「ちょっと」を続けるととんでもねぇ事になります。

借金垢を作って得た一番の学びは「チリツモはデカすぎる」という事です。

使うのも貯めるのも、チリツモ。
チリツモ、大事。

 


⑤家計簿

 

自分に合った家計管理が見つかるまでは、ホント試行錯誤していくしかないなぁと感じながら、今現在も進行形で試行錯誤の日々ですが、色んな人の知恵を拝借して自分に合った方法が見つかるまで試してみるしかないですね。
わたしはめんどくさがりなので、自分の性格を考えると細かくカテゴリーを作れば作るほど嫌になるのは目に見えていました。
家計簿アプリを作ってみたり、自分で手打ちしてシートを作ってみたりと思考錯誤を重ねた結果、今はとてもシンプルにスプレッドシートで管理しています。
わたしの管理方法が参考になるかはわかりませんが、せっかくなので今回公開しちゃいます。

 

まずは日計管理。(数字は全てダミーです)

 

①食費
②雑費
③ヲタ費
④固定費

日々使ったお金をポチポチ入力していきます。
食べ物以外の生活用品は全て雑費です。
化粧品も服もまとめて雑費です。
プレゼント代や出張などで使った交通費や経費も雑費カテゴリです。

 

そして固定費管理。

カード項目があるじゃねぇか!というツッコミが聞こえてきますね。
そうです、実は一枚だけ生きてるクレカがあります。
でもわたし名義ではない、家族カードというものです。
何故これがあるのか、もう一つ昔話をしなければなりません。

今回の債務整理に陥る前にもわたし、前科がございます。
20代、まだ転職前の薄給だった頃のお話。
生活費をまともに管理出来ていないまま始めた一人暮らしで、足りなくなった資金の補填にカードローンを作りました。
これがわたしの借金癖の始まりです。
満額になって支払いも滞り、まだ住民票を正式に移していなかったので実家へ裁判所から訴状が届き親に借金がバレました。
思い返すと感謝と申し訳なさとが入り混じります。
結局この時は肩代わりしてもらったし、クレカが無いと不便な時もあるだろうからと母親が作ってくれたのがこの家族カードになります。
親がメイン名義なので、わたしは自分が使った金額分を親の口座へ入金しています。
家族で共有しているサブスクなどの支払いも含め、他にクレカ決済が必要な時はこのカードを使っています。

①使用状況が全て親に通知が行くこと
②一括支払いしか出来ないこと (分割やリボ払いは選べない)

この二点があるので、カードを使うリハビリにもなるかと思ってます。
(かといって今後新たにクレカを作る気はさらさらないのですが)
これまで一度も遅延することなくちゃんと支払いが出来たので、このタイミングでの告白です。
やりくりの練習にもなるので必要な時に使います。
クレカで支払いした場合は、使ったらすぐに支払月の項目に入れ込んでいきます。
クレカアプリで履歴は確認できますが、すぐには反映されないのでいつ何にいくら使ったかどうかが麻痺しちゃうんですよね。
それで使ったお金を把握せずガンガンカード切って限度額ギリギリにしてきた過去をもう二度と繰り返さないため、今はこの方法で少しだけカード決済も利用しています。
うまくやりくりも出来るようになりました。

 

そしてわたしにとって今重要項目なのが預金残。

わたしの場合、結局

①今どのくらいお金を使っていて
②どのくらい現金が残っていて
③そのうち先々の事を考えると、月々どのくらいのお金を使っていいのか

これを見える化しないと、使うお金も、残ってるであろうお金もすべてがどんぶり勘定になって
結果「思ったよりお金使ってる!」「思ってたより残高が無い!」なんてことになる訳です。
自分の脳みそ程信用出来ないものはねぇ!と、この一年で本当に学びました。
自分の頭の悪さは自分が一番知っているのに、何故自信満々でどんぶり勘定してたのか。
自分を殴りたい。

そんなわたしの対策として「お金の居場所」を細かく把握する作戦にしたのです。
預金残表を作った事で、全体のお金の把握がすぐ出来るようになったし、残ってるお金の中から自由に使える金額はどのくらいなのかも把握できるようになりました。


⑥過去の過ちと目標

 

既に過去の話もちらちらと入れ込みましたが、本当にわたしはお金の使い方がへたくそでした。
人間、生きていく為に息をするのにもお金がかかるなんて事大人になるまで知らなかった。
いや、多分学ぶ機会はきっとあったんです。わたし自身が真剣に取り組んでなかった。
税金や保険や、社会の仕組みそのものを知らずに大人になってしまったのが一番の原因です。
先ほども触れましたが、20代で一度カードローンでやらかしております。
恥ずかしながらそれは親が解決してくれました。
勿論ブラックなので、そこから5年は一切借金なんて出来ない状況でした。
でも、親の厚意で家族カードは持たせてもらえた。
それだけでよかったのに、20代後半、ブラックが外れた頃に調子に乗ってYカードを作ります。
枠は30万。でも分割払いは出来ないし、キャッシングも出来ない。
目先の支払額を下げるためにリボ払いをする。
そして更にRカードを作りました。
枠は50万。こっちはキャッシングも出来ちゃう。
気付けばあっという間に70万近く枠を使っており、またもや詰んだのです。
二度目のやらかしです。
ただ、一度目から少しだけ成長した(というのもおこがましい)わたしは支払いが出来なくなる前に行動を起こしました。
もう二度と家族には迷惑かけたくない、絶対知られたくない。
その思いだけは断固とあったので、色々調べてメインバンクがある地銀へおまとめローンの駆け込みに行ったのです。
この時対応してくれたおじちゃんも凄くいい人で、手続きをしながら優しく愚かなわたしを諭してくれました。
リボ払いは怖いこと。クレカはもうこれで使わないようにした方がいいこと。
でも当時のわたしはやっぱり目先のヲタ事で頭がいっぱいで、優しく諭してくれたおじちゃんの話も右から左だったのです。
分かってる、今度こそちゃんとやる、できる!
と、謎の自信。
クレカ二社の支払いがおまとめした分、月々の支払いが30,000程度になり、かなり楽になった事に加え、クレカの約70万枠は復活。
さらには優しかったおじちゃんですが、多分ノルマの関係かわたしに銀行ローンの10万円枠を付けてくれました。
そこから数年、支払いは出来ていたので優良扱いでいつの間にかRカードの枠は100万に増額されており、そのうちYカードもRカードも支払いが行き詰って使っていたネット銀行のキャッシング50万も契約、さらにさらにSカードも作れてしまうという借金パラダイス。
いつかボーナスで纏めて返せる、いつか給料上がって支払いが楽になる、なーんて希望的観測だけで突き進んだ30代。

冒頭の絶望の淵にいるわたしの出来上がりです。

おまとめローンなどで返済出来ても、結局クレカの使い方を改善しないと、お金の使い方を見直さないと結局自分自身は何ら変わってないのです。
そりゃ何度も同じ過ちをおかしますよね。

この任意整理はわたしにとって三度目の正直です。
もう二度と、本当に二度と同じ轍は踏みません。踏みたく無い。
お金のありがたみを忘れず、日々節制しながら時にはヲタ活も楽しんで、そうして数年後は借金完済して堂々と胸張って生きたいです。
お金もためて、親孝行もしたいです。
将来の不安を少しでも減らすために、お金の勉強もしなきゃなぁと思ってます。
今は堅実に少しずつでも現金を残す事が第一優先です。

 


⑦仕事とメンタルとヲタ活

 

任意整理を決意した頃、実は職場環境がはちゃめちゃに最悪でした。
数年前から色々あって、本当に色々あって、しんどい時期が3~4年続きました。
仕事自体は嫌いじゃないのに、社内の人間関係にメンタルが削りに削られ、こんな思いするくらいなら仕事辞めた方がいいんじゃないかと思っていました。
が。
借金まみれの身です。
転職するにしても、胸を張れる程のスキルがある訳でもありません。
転職して職場環境が良くなる保証も、まして今より給料が良くなる保証なんてどこにもない。
下手したら路頭に迷うだけです。
任意整理前、それだけは避けたくて必死に自分を奮い立たせて過ごした数年でもありました。
そしてやっぱり貯金ゼロ、借金まみれの現状に恐ろしさを感じました。
もし、この時借金ではなく100万の貯金があればもしかしたら転職を決意し行動出来ていたかもしれません。
でも借金のせいでそれも出来ない。
負のループでますますメンタルをやられました。

わたしの主軸はヲタ活ですが、メンタルをやられると支えだったはずのヲタ活すら出来なくなるのを身をもって経験しました。
何も頭に入ってこない。
気力が出ない。
楽しいはずだったあれもこれも、何を見ても聴いても全然楽しくない。何にも出来ない。
益々病むばかりです。
さすがに病院に行った方がいいんじゃないか?
そう思ってもお金が無いから行く事も出来ない。
何とか自力で誤魔化し誤魔化し任意整理するまでは自分のメンタルを奮い立たせましたが、そのツケは突然やってくるものですね。
任意整理した数か月後、ある程度生活も安定し、自分の中で色々と落としどころを付けながら仕事をする事にも慣れてきたのですごく元気だったんです。

これも丁度一年前、わたしは突然会社に行けなくなりました。

決定的な何かがあったわけでは無かったのに、ある日突然起き上がれなくなりました。
謎の微熱が続き、最初はコロナかとも思いましたが簡易検査では陰性。
動悸がするし、息苦しいし、訳も分からず涙が出てくる。
こりゃ自律神経やっちまったな?
と、ここでようやく病院に行けたんです。

任意整理をしたおかげで、手元に現金があったから。

それが救いでした。
結局適応障害と診断され、しばらくお仕事はお休みしました。
(といっても傷病扱いでは無く有休消化)
でも早めにお休みをもらえたおかげで、少しずつ少しずつ元のわたしに戻れた気がします。
今まで考えなしにお金を使っていたヲタ活も、金銭面でも無理をしない範囲で楽しむことが出来るようになりました。

借金ってホント怖いです。
身体も精神も病む原因になりかねない。
負のループ。

今の日本、世界情勢を考えると、正直明るい未来は見えていないです。
気持ちは前向きになりましたが、今でも「長生きはしたくねぇな~」「さくっと60歳くらいでしにたいな~」とすら思ってます。
でも先の事ばかり考えても不安にしかならないので、目の前の事を一つずつクリアしていくしかないのかな、とも思います。
わたしが踏み出せた一歩は任意整理。
その一歩で一年前とはだいぶ自分自身変化しています。

借金した理由も金額も現状もみんなそれぞれです。
人と比べちゃうとつい悲観的になってしまうけれど、人と同じように出来るわけないのだと開き直る事も大事ですね。
人の経験談を見て悲観する為に比較するんじゃなく、自分だったら何が出来るか
どう動けるか、自分に今出来る事を模索していくしかない!
なーんで今でこそ前向きな事言えますが、不安の呪縛はいつも傍にいます。
基本がめんどくさがり屋で、無気力な人間なのでヲタ活すらもめんどくさくなる時もあります(笑)

もうすぐ40歳が目前のアラフォーなのに、知らない事も沢山あります。
ようやく大人として一個ずつ前に進んでいる感じです。

今回つらつらと書きなぐってみましたが
今までの人生で一番自分自身と向き合えるようになったタイミングなので
不定期でも少しずつ、気が向いたら借金に関する事もそれ以外の事も何か書いていけたらなぁと思っています。


長々とここまでお付き合いいただきありがとうございました^^